オプションARM:サブプライムローンとは

サブプライムローン「オプションARM」

住宅価格が上昇し続けていたアメリカでは、通常ではお金を借りることができないような人でも手軽に利用することができる「サブプライムローン」が広く普及されていました。ローンを利用する人が増え、貸し手側も様々なサービスを付けた住宅ローンを販売し、競争が激しくなっていました。

サブプライムローンを利用する人達はもともと所得が低い人が多いため、高金利の利息がつくと毎月の返済額が多くなって負担が多くなってしまいます。
そこで、返済額を少なくするローンが主流となっていきました。
たとえば、「オプションARM」と呼ばれる変動金利型住宅ローンです。
通常の変動金利型ローンとは違い、ローン開始後、一定期間は返済額を利用者が決められる選択権が付いていたのです。
30年ローンで、4000万円の住宅ローンを借りたと考えてみましょう。
初めの利率は3%だとすると、毎月の支払額は16万円以上になり、結構な負担となりますね。この場合、最初の数年間だけに限りますが、毎月8万円以上であれば返済額はいくらでも良い、というような選択権を与えてくれるローンなのです。
ちなみに、4000万円を利率3%で借りると、毎月の利息だけで10万円となりますね。
月々8万円では、毎月元本が増えていってしまうことになります。

これではローン返済が済むのはいつになってしまうのだろう・・・と思いますよね。
ですが、住宅価格が上昇傾向にあったアメリカでは、住宅を担保にすれば少しくらいの無茶な借り入れも可能であったのです。

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